積極補強を続けるメッツ オッタビーノと1年400万ドルで契約合意

今オフ、大富豪のスティーブ・コーエン・オーナーのもとで積極的な補強を続けているメッツがさらに動いた。メジャーリーグ公式サイトが複数の関係者から得た情報によると、メッツはレッドソックスからFAとなった36歳の救援右腕アダム・オッタビーノと1年400万ドル+出来高100万ドルで契約合意。コーエン・オーナーはぜいたく税のペナルティの最高税率が適用される年俸総額2億9000万ドルのラインを超えることも厭わない姿勢を見せており、メッツの補強はまだまだ続きそうだ。

オッタビーノは昨季レッドソックスで69試合に登板して62イニングを投げ、7勝3敗11セーブ、22ホールド、防御率4.21、71奪三振を記録。制球面に不安を抱える一方、三振奪取能力の高さが大きな魅力であり、奪三振率は7年連続で10を超えている(メジャー通算10.42)。

過去2年は不安定なピッチングが目立っているものの、ロッキーズ時代の2018年には75試合で34ホールド、防御率2.43、ヤンキース移籍1年目の2019年にも73試合で28ホールド、防御率1.90という好成績をマーク。当時の輝きを取り戻せるようであれば、メッツにとって非常に大きな戦力となる。

メッツは今オフ、すでにFA市場でスターリング・マルテ(4年7800万ドル)、マーク・キャナ(2年2650万ドル+オプション1年)、エドゥアルド・エスコバー(2年2000万ドル+オプション1年)、マックス・シャーザー(3年1億3000万ドル)、オッタビーノ、トレード市場でもアスレチックスからクリス・バシットを獲得。「ロースター・リソース」によると、今季の年俸総額はすでに2億7600万ドルに達し、ぜいたく税の計算対象となる年俸総額は2億8500万ドルを超えている。

それでも圧倒的な資金力を誇るコーエン・オーナーは1986年以来のワールドシリーズ制覇を目指してさらなる戦力補強に動く意向を示しており、ぜいたく税の最高税率が適用される2億9000万ドルのラインを超える可能性は高そうだ。

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