バーヘイゲン獲得のカージナルス 右腕・ウィットグレンと1年契約

ロックアウト明けの最初のFA契約としてドリュー・バーヘイゲンと2年契約を結んだカージナルスがさらなる投手補強に動いた。日本時間3月14日、カージナルスはインディアンスからFAとなっていた救援右腕ニック・ウィットグレンと1年契約を結んだことを発表。「ファンサイディッド」のロバート・マレー記者はウィットグレンの年俸が120万ドルであることを伝えている。投手陣の補強が今オフの最優先課題となっていたカージナルスはスティーブン・マッツ、バーヘイゲン、ウィットグレンと地味ながらも着実に補強を進めている。

現在30歳のウィットグレンは昨季インディアンスで自己最多の60試合に登板したが、2勝9敗1セーブ、10ホールド、防御率5.05と低調なパフォーマンス。防御率5点台はメジャー6年目で初めてだった。それまでの5シーズンでは、2018年に32試合で防御率2.94、2019年に55試合で防御率2.81、2016年と2020年にも3点台前半の防御率をマークするなど、安定したピッチングを披露。昨季62回1/3で13本塁打を浴びた一発病を克服できれば、再び以前のような安定したピッチングを期待できるだろう。

ウィットグレンの強みは、前の投手から引き継いだ走者を生還させる割合が低いこと。メジャーデビューした2016年以降、ウィットグレンは引き継いだ走者の19.8%しか生還させていないが、これはメジャー全体で6位という好成績である。また、奪三振と与四球の比率(K/BB)も3.49という上々の数字を残しており、これは2016年以降に250試合以上に登板した投手のなかで20位となっている。

カージナルスの今季のブルペンは、ジオバニー・ガイエゴスがクローザーを務めることが確実視されており、クローザー経験者のアレックス・レイエスとジョーダン・ヒックスがセットアッパー候補として控える。剛球左腕ヘネシス・カブレラ、剛球右腕ライアン・ヘルスリー、技巧派左腕T・J・マクファーランド、新加入のバーヘイゲンとウィットグレンのほか、コディ・ウィットリーやジュニア・フェルナンデスといったメンバーたちがブルペンを形成する。

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