弱者配慮し避難所運営 本郷中生、コンテストで提案

本郷中で開かれた避難所運営に関するコンテスト

 宮崎市・本郷中(湊正校長、625人)は10日、持続可能な開発目標(SDGs)の視点を取り入れた避難所運営に関するコンテストを同校で開いた。1年生210人がグループに分かれて避難所における災害弱者への対応などを考え、「誰一人取り残さない避難所」について提案した。
 防災啓発を手掛ける「Mamoruwa」(宮崎市)代表で、SDGsに関する活動も行う黒木淳子さん(45)が協力し、コンテストを企画。避難所運営で(1)必要なもの(2)小さい子どもがいる世帯への対応(3)外国人への対応(4)不足する食事―に対し、どう行動するかを発表した。
 生徒たちは「子どもが安心できるようにキッズスペースを作る」「ピクトグラム(絵文字)を使う」「学校給食を高齢者ら優先で分け合う」などと紹介。最後は「ジェンダー平等の実現」「飢餓をなくす」など、防災活動を通じて取り組めるSDGsについても触れた。
 各グループの発表は地元住民らが審査し、優勝チームの代表・釋迦野妃夏(ひな)さん(13)は「防災やSDGsを楽しく学ぶことができてよかった。関心も今まで以上に高まった」と笑顔だった。

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