大規模買収事件「在宅起訴」広島市議6人に辞職勧告

河井夫妻による大規模買収事件をめぐり、広島市議会は在宅起訴された議員6人に対する辞職勧告決議案を可決しました。

広島市議会 佐々木寿吉議長「賛成の議員の起立を求めます。起立多数であります。よって本件は原案通り可決されました」

公職選挙法違反の罪で在宅起訴された広島市議会の藤田博之議員ら6人。17日の本会議では「一旦は退くことが議員の責任の取り方」と指摘する辞職勧告決議案が提出され、賛成多数で可決しました。

しかし決議に法的拘束力はなく、6人は裁判で争う姿勢を示しています。

その場で弁明した石橋竜史議員は…

広島市議会 石橋竜史議員「あらためて私は絶対に買収には手を染めていないとの激しい感情を覚えた次第です。あらゆる事象を公にしていきながら今回の大規模にわたる一件を必ずや未来の政治に社会に生かしたい。まずは引き続きご負託を頂戴した任期を謹んで全身全霊を注ぎ全うしたい」

一方、藤田議員は「議会の信頼を回復するため一旦解散し、住民の意思が反映する選挙を行うべき」として、市議会の解散を求める決議案を提出しましたが

否決されました。

石橋議員以外の5人は辞職勧告決議案の可決を受けて会見を開きました。

金銭を受け取ったことは認めるものの、選挙協力の趣旨とは認識していなかったとして買収を否定しています。

藤田博之 広島市議「議員が議員に辞めろとか職務権限外のことはやるべきでない。何の権限もないのでそういうことをして混乱させるべきでないと思う」

伊藤昭善 広島市議「議会を混乱させたとか市民に政治不信を与えたことは重く受け止めていて深く反省しているが、公判で今から真実を明らかにする説明するのが説明責任と考える」

18日の県議会では在宅起訴された佐藤一直議員と渡辺典子議員に対し辞職勧告決議案が提出される見込みです。

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