長崎大 ウクライナから学生40人受け入れ 1年程度、人道支援

 長崎大は18日、ロシアの軍事侵攻で学びの場を奪われているウクライナの学生を人道支援するため、大学院生約30人と大学生約10人を受け入れると発表した。3月中に準備を整え、受け入れを開始する。
 同大によると、全7研究科と10学部で1年程度受け入れる。住居は大学の宿舎のほか、県や市とも確保に向けて協議する。生活費などはニーズや人数を把握し、支援額を決定する。
 同大は「原爆で甚大な被害を受けた長崎の復興には学問が不可欠だった」とし、「ウクライナ国土の再建には専門的知識を持った人材が不可欠」と指摘。ウクライナの大学院生に専門的な教育や研究の場を提供し、大学生には日本の文化や長崎の歴史を英語で学ぶ講義に参加できるようにする。


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