今季最後の“エル・クラシコ”勃発!試合前に知っておきたい3つのこと

 2021-22シーズン最後の“エル・クラシコ”が中断前に勃発。100年以上前に始まってから地球上で最大の対決と言われる中、ライバル関係の背景を今のうちに振り返っておきたい。

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なぜ“エル・クラシコ”と呼ばれるか
 サッカー界には数多くのダービーが存在し、ライバル関係をどう定義するかによってスペクタクルさを主張できる。“エル・クラシコ”の名称は古くはアルゼンチンのリーベル・プレートとボカ・ジュニアーズのダービーの際に用いられたが、その後バルサとレアルの対決でも呼称されるようになり、現在に定着した。

 また両チームによる対戦は、巨大なイデオロギーの衝突の場としても際立った。都市マドリードはスペインのナショナリズムを代表する存在であり、バルセロナはカタルーニャ独立のために文字通り旗を振った都市。この豊かな2つの都市がライバル関係にある理由は他にも多く挙げられ、“エル・クラシコ”は感情のはけ口として独特の雰囲気を作り出していた。

史上初の“エル・クラシコ”はいつ行われた?
 両チームが初めて対戦したのは1902年だが、リーグ戦で対戦したのは1929年でここで初めて“エル・クラシコ”と言われるように。カンプ・ダ・ラス・コルツで行われた一戦はバルサが1-2で敗れたが、シーズン後半戦の対戦で勝利を収め、初のラ・リーガ優勝を成し遂げた。元々はリーグ戦の際に“エル・クラシコ”の呼称が使われていたが、時代が進むにつれ両チームが対戦するすべての試合を指すようになった。

“エル・クラシコ”得点王はリオネル・メッシ、最多出場は…
 メッシとクリスティアーノ・ロナウドの対決を“エル・クラシコ”で見ることはもう叶わないが、両者の残した偉業はしばらく語り継がれるだろう。26ゴールを挙げたメッシはクラシコにおける得点王で、次点ではアルフレッド・ディ・ステファノとC・ロナウドが14得点で並ぶ。現在チームに所属する選手ではカリム・ベンゼマが11ゴールを決めていて、歴代9位の記録を残している。ちなみに最多出場記録はメッシとセルヒオ・ラモスが45回で並んでおり、現在2人はパリ・サンジェルマンでチームメイトとなっている。

エル・クラシコ直前に知っておきたいこと Photo Angel Martinez

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