長崎県高校新人大会 バレー 男子・大村工5年ぶりV、女子・九州文化3年ぶり

 長崎県高校新人大会は19日、各地で行われ、バレーボールの男子決勝は大村工が長崎南山に2-0、女子決勝は九州文化学園が聖和女学院に2-0でそれぞれストレート勝ちした。男子は大村工が5年ぶり17度目、女子は九州文化学園が3年ぶり32度目の優勝を飾った。

男子 大村工5年ぶりV/多彩な攻め王座奪回

【バレーボール男子決勝、大村工-長崎南山】第2セット、大村工のOH山口がスパイクを放つ=長崎市、県立総合体育館

 バレーボール男子は大村工が5年ぶりに王座を奪回。昨季は県王者のタイトルを逃してきただけに、朝長監督は「1年生にとっては初めての優勝。(コロナ禍で)練習ができていない分、ミスが多かったが、とにかく勝ててよかった」と喜びをかみしめた。
 長崎南山との決勝は、セッター富永のトス回しから多彩な攻めを披露した。MB安元、浅田の速攻、OH早稲田の時間差、左利きのOH山口へのライト平行、OP土井のバックアタックなどで相手の守備をかき乱した。ブロックとレシーブの関係性も良く、25-15、25-20と危なげなく勝ちきった。
 1年時に全国大会を経験している山口は「(昨年の)春高予選で負けた悔しさは大きかった。卒業した3年生への恩返しのためにも絶対に勝ちたかったから、とてもうれしい」と笑みを浮かべた。

女子 九州文化3年ぶり/声を掛け合って修正

【バレーボール女子決勝、聖和女学院-九州文化学園】第1セット、九州文化学園のOH足立がスパイクを決める=長崎市、県立総合体育館

 バレーボール女子は九州文化学園が3年ぶりに優勝。聖和女学院との決勝は、第2セットに1-5と先行されながら、終盤に追いついて逆転勝ちした。井上監督は「過信が出た。練習は良すぎるくらいなのに…」と納得いかない様子だったが、失セット0で頂点に立った。
 第1セットは25-19で快勝。1年生セッター市川の打ちやすいトスを、OH足立、田中、MB吉行らが次々に決めた。第2セットは相手の勢いに押される場面もあったが、しっかりと声を掛け合って修正。軟打やテンポの速い攻撃にも対応し、25-23で競り勝った。
 コート内の6人だけでなく、ベンチも一緒になって戦う姿勢が際立った今大会。主将の足立は「元気さが取りえ。練習から雰囲気をつくってやれた。まだまだ高いところで勝ちたい」とさらなる高みを見据えていた。


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