長崎県高校新人大会 バスケット 男子・西海学園、女子・鎮西学院 V2

 長崎県高校新人大会は19日、各地で行われ、バスケットボールの男子決勝は西海学園が長崎工に82-68で競り勝った。女子は準決勝で対戦する予定だった長崎北陽台と長崎西が出場辞退。もう1試合の鎮西学院-純心女が決勝となり、鎮西学院が粘る純心女を79-65で振り切った。男子は西海学園、女子は鎮西学院がV2を達成。西海学園は3度目、鎮西学院が2度目の優勝。
 
男子 西海学園 V2/持ち味の攻撃力発揮

【バスケットボール男子決勝、西海学園―長崎工】第1クオーター6分、西海学園のフォワード德永がシュートを決めて14点目=長崎市、長崎商高体育館

 バスケットボール男子は、昨年12月のウインターカップ16強の西海学園がV2を達成。昨季から得点源のフォワード德永を中心に、持ち味の攻撃力を発揮して長崎工を振り切った。
 第2クオーター1分、德永が三つ目のファウルでベンチに退くなど苦しい時間帯もあったが、チームは慌てなかった。センターのルーサーの2次攻撃、ガード宗像の個人技などで前半を31-24で折り返すと、後半はエースが「仲間のいいプレーに気持ちを切り替えられた」と奮起。自らの得点に加え、アシストパスも増やして相手に守備の的を絞らせなかった。
 県内公式戦無敗だった昨季に続き、今季も最初の県タイトルをつかんだ。主将のガード廣川は「去年ほどインサイドが強くないので、5人全員でリバウンドを拾いたい」と早くも次へ向けての課題を口にしていた。

女子 鎮西学院 V2/堅守から流れつかむ

【バスケットボール女子決勝、鎮西学院―純心女】第4クオーター4分、鎮西学院のフォワード後田がシュートを狙う=長崎市、長崎商高体育館

 バスケットボール女子は昨年初優勝した鎮西学院がV2を達成。決勝の純心女戦は不用意なミスも目立ったが、内野監督は「守備の連係も良くなってきたし、しっかり状況判断して攻撃できていた」と選手たちの成長を一定評価した。
 小田、故障欠場した主将の馬場に代わって初先発した加藤のガード陣を軸に、40分間プレスディフェンスを貫いた。この果敢な守備からリズムに乗ると、31-30で入った第3クオーターは加藤らの連続3点シュートなどで一挙31得点。勝負どころを逃さなかった。
 今季は身長170センチ以上の選手がいない小柄なチーム。連覇は達成したが、課題は山積している。169センチのフォワード後田は「リバウンドが一番大事になってくる」、小田は「もっとボックスアウトやルーズボールを取りにいかないといけない」と気を引き締め直していた。


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