「オランダ街道」自転車で走破へ 平戸の国際交流員ら111キロツアー 出島にゴール

長崎に向けて平戸を出発するセクレープさん(左)とインゲンさん=平戸市大久保町

 平戸と長崎を結ぶ「オランダ街道」を自転車で2泊3日かけて走破する「オランダ街道スリー・デイ・バイクツアー」が19日、長崎県平戸市大久保町の平戸オランダ商館を出発。同市の国際交流員ら2人が佐世保、佐々、西海、時津の各市町を経て21日に長崎市出島町の「出島」にゴールする予定。
 オランダ街道は、平戸和蘭商館跡と出島和蘭商館跡(いずれも国指定史跡)を結ぶ111キロ。日蘭交流400周年に合わせて2000年に命名された。
 平戸市の商館跡は今秋、国指定史跡100周年を迎える。節目の年に、「街道」に再び注目してもらい、日蘭交流に力を入れる平戸をアピールするのが狙い。同市のオランダ人国際交流員、パコ・セクレープさん(24)が企画した。
 出発前、セクレープさんは「オランダと日本の交流は平戸から始まったことがあまり知られてない。歴史ある平戸をアピールしたい」と意気込みを語った。 市職員らの応援を受け、長崎大多文化社会学部の留学生でオランダ人のベンテ・ファン・インゲンさん(23)と、オランダ国旗などを飾った自転車で平戸を旅立った。


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