ヤンキースが投手補強を狙う アスレチックスの2投手がターゲットか

トレバー・ストーリーがレッドソックスと6年契約で合意し、ヤンキースが今オフに大物遊撃手を獲得する可能性は消滅した。「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマン記者によると、そんなヤンキースは今、投手補強を狙っており、アスレチックスのフランキー・モンタス、ショーン・マネイアをターゲットとしてトレード交渉を行っているという。両投手には多くの球団が興味を示しており、ツインズ、ホワイトソックス、ロイヤルズ、カージナルスなどが争奪戦に加わっていることが報じられている。

現在29歳の右腕モンタスは、昨季アスレチックスで32試合に先発して187イニングを投げ、13勝9敗、防御率3.37、207奪三振をマーク。キャリアハイのシーズンを過ごし、サイ・ヤング賞の投票では6位にランクインした。今季終了後にFAとなるマネイアとは異なり、アスレチックスはモンタスを2023年シーズンまで保有できるため、トレードの対価はマネイアよりも大きくなることが予想されている。

一方、現在30歳の左腕マネイアは、2018年にノーヒッターを達成した実績を誇り、昨季はアスレチックスで32試合に先発して179回1/3を投げ、2完封を含む11勝10敗、防御率3.91、194奪三振をマーク。今季終了後にFAとなるため、すでにクリス・バシット、マット・オルソン、マット・チャップマンを放出しているアスレチックスが開幕までにマネイアを放出するのは確実とみられている。

ヤンキースは絶対的エースのゲリット・コールを擁しているものの、2番手以降はジョーダン・モンゴメリー、ルイス・セベリーノ、ネストル・コルテス、ジェイムソン・タイオンと13年ぶりの世界一を目指すうえで不安の残る顔ぶれ。FA市場からはすでに有力な先発投手が姿を消しており、ローテ強化のためにはアスレチックスとのトレードがベストの選択肢と言える。ヤンキースは頼れる先発2番手を手に入れることができるだろうか。

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