西武・滝澤夏央遊撃手 オープン戦初出場 途中から守備、経験積む

 プロ野球、埼玉西武ライオンズの滝澤夏央遊撃手(18、関根学園高卒)が21日、本拠地の埼玉・ベルーナドームで行われたオープン戦の最終戦(対東京ヤクルトスワローズ)に途中出場。経験を積ませる意味で初起用され、1軍メンバーの多いA班の試合や球場の雰囲気を体感した。

 4点リードの八回表の守備から遊撃手・源田壮亮(29)の後を継ぎ、守備から途中出場。いきなり無死満塁となり、ヤクルトの2番青木宣親の遊ゴロを落ち着いてさばき、二塁併殺にした。その後、マウンドに内野手が集まり、先輩とグータッチを交わした。九回表には最後の打者、7番オスナの強いゴロをうまく処理した。打席は回ってこなかった。

本拠地のオープン戦最終戦で遊撃の守備に就く滝澤(球団提供)

 試合後、辻発彦監督は「非常に楽しみ。スペシャリストに育ってもらいたい。足と守備があれば十分活躍できる」と滝澤を高評価し、「ショートは源田がけがすれば路頭に迷っちゃうからね。バッティングもしぶとくなると思う。バッティングセンスは心配ないので、プロのスピードや体力がついてくれば大丈夫だと思う」と太鼓判を押した。そして「18歳の人間がこれだけの観客の前でプレーするとビビるじゃん。大したもんだなと思う」と強心臓ぶりも評価した。

 滝澤は「緊張した。声はもちろん、動きでもとにかくアピールすることしか考えていなかった。その中で、二つアウトにできたのは良かった。(最後の1球について)もちろん準備はしていたが、その前に1球さばけていたことで、気持ちを楽にして処理できた。良い準備ができていたので、あの捕球につながったと思うし、これを一つ自信にしたい。まだまだ自分の思い描く(捕球の)形ではないが、準備の重要さをあらためて感じた」とコメントした。

 滝澤は19日に開幕したイースタン・リーグの公式戦にも遊撃手や二塁手で出場。今後も2軍戦に出場して実績を積み、支配下登録を目指す。

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