レッズの開幕投手はマーリー 「この機会を最大限に生かしたい」

日本時間3月24日、レッズのデービッド・ベル監督は敵地アトランタで行われるブレーブスとの開幕戦でタイラー・マーリーが開幕投手を務めることを発表した。普段あまり感情を表に出さないタイプのマーリーは、練習前にベル監督から開幕投手を伝えられたときも控えめな態度だったが、その役割の重要性はしっかりと認識。「とても大きな意味がある。開幕投手を経験できない人もたくさんいるからね。僕も1度きりかもしれない。だから、この機会を最大限に生かして、たくさん楽しもうと思う」と意気込みを口にした。

レッズは2019年と2021年にルイス・カスティーヨ、短縮シーズンの2020年はソニー・グレイが開幕投手を務めたが、カスティーヨは右肩の痛みで調整が遅れており、開幕に間に合わない可能性が高い。また、グレイは日本時間3月14日にトレードでツインズへ放出された。昨季12勝を挙げたウェイド・マイリーも昨季終了後にウエーバーでカブスへ移籍しており、ベル監督の開幕投手の選択肢はマーリーしか残っていなかったわけだ。

それでも、マーリーは開幕投手に指名されることを予想していなかったという。「ここ数年はカスティーヨがエースだったし、今季もそうだと思うから、(開幕投手に指名されて)驚いたよ」とマーリー。昨季は33試合に先発して13勝6敗、防御率3.75、210奪三振という自己最高の成績を残し、「ここ数年で大きく成長できたと思う」と手応えを口にしていた。マーリーは驚いたようだが、昨季の勝利数と奪三振数はチーム最多であり、誰もが納得の開幕投手だろう。

レッズは球界最古のプロ野球チームとして、伝統的に毎年ホームで開幕を迎えることになっている。しかし、今年はロックアウトの影響でレギュラーシーズン最初の1週間の試合がリスケジュールされたため、レッズは1990年以来初めて敵地で開幕戦を戦うことになった。マーリーは開幕投手を務める一戦を家族や友人に見に来てもらうことを計画しているようだ。

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