ドジャース・ビューラーが自身初の開幕投手 ロバーツ監督が発表

日本時間3月25日、ドジャースのデーブ・ロバーツ監督は今季の開幕投手をウォーカー・ビューラーが務めることを発表した。「クレイトン・カーショウがこのチームにいる限り、エースはカーショウだと思っている」と語るビューラーだが、昨季はサイ・ヤング賞投票4位にランクインするなど、故障がちなカーショウに代わって先発ローテーションの柱となりつつあるだけに、開幕投手の大役も納得の選出と言える。順調にいけば、開幕6戦目のホーム開幕戦でも先発を務めることになりそうだ。

現在27歳のビューラーは、昨季33試合に先発して207回2/3を投げ、16勝4敗、防御率2.47、212奪三振の好成績をマーク。2019年に続いて自身2度目のオールスター・ゲーム選出を果たし、サイ・ヤング賞投票では惜しくもファイナリスト入りこそ逃したものの、コービン・バーンズ、ザック・ウィーラー、マックス・シャーザーに次ぐ4位にランクインした。初の大役に指名されたビューラーは「素晴らしい機会であり、とても光栄だ。楽しみたいね」と話している。

ドジャースは2011年以降の11シーズンでカーショウが開幕投手を9度(2011~18年、2021年)務めている。2019年は開幕時に故障者リスト入りしていたため柳賢振(リュ・ヒョンジン)、2020年は直前で登板を回避してダスティン・メイが開幕投手を務めたが、健康な状態のカーショウがいる状態でカーショウ以外の投手が開幕投手を務めたのは2010年のビセンテ・パディーヤが最後である。

ロバーツ監督によると、開幕投手はビューラーとカーショウの二択だったようだ。もしカーショウが選ばれていれば、球団記録をさらに更新する通算10度目の開幕投手となるところだったが、ロバーツ監督は若きエースに開幕戦のマウンドを託すことを決断した。

今季のドジャース先発陣は、4~5番手に昨季防御率5.83のアンドリュー・ヒーニー、同4.53のタイラー・アンダーソンが入るなど、やや不安の残る顔ぶれとなっている。ビューラー、カーショウ、フリオ・ウリアスの三本柱、そのなかでもエースのビューラーにかかる期待は自ずと大きくなる。

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