「テントサウナ」は、気軽にプライベートサウナが楽しめて、近年注目が集まっている新たなアウトドアです。今回はテントサウナを始めてみたい方に、その魅力や使い方・おすすめのテントサウナをお伝えします。さらにテントサウナを体験できるキャンプ場や、レンタルサービスもご紹介します。
「テントサウナ」って?どうやって楽しむの?
テントサウナは、キャンプ場や湖畔などの屋外へ持っていき、テントの中で楽しめるサウナのことです。
耐熱性のテント内で薪ストーブを焚き、テント内を高温にするのが一般的です。
特に薪ストーブの上でサウナストーンと呼ばれる石を熱し、水をかけて水蒸気を発生させる「ロウリュ」が人気を集めています。
体が火照ったらテントから出て、水風呂代わりに冷たい川や湖に入り、雄大な自然を楽しみながらリラックスできるのは、テントサウナならではの醍醐味です。
『おぎやはぎのハピキャン』でも、湖畔キャンプでテントサウナを楽しんだ際には湖に入ってとっても気持ちよさそうでした!
テントサウナの3つの魅力
近年サウナの人気は高まっていますが、特にテントサウナには、一般的なサウナにはない魅力があります。
【魅力1】持ち運び可能で、好きな場所でサウナが楽しめる
テントサウナは、利用できる場所であれば自由に持ち運んで、自分の好きな場所でサウナを楽しむことができます。
自宅の庭なら、好きな時に手軽に楽しむことができます。
景色のきれいな川や湖に持ち込んだり、キャンプのアクティビティとして楽しむこともできるんです。
自分だけのプライベートサウナを好きな場所で楽しめるのは、とても魅力的ですよね。
※設営の際は、テントサウナが利用可能な場所かどうか、必ず事前に確認の上、許可を取ってから利用してください。
【魅力2】自分の好みの温度や香りで楽しめる
一般的なサウナ施設では、温度や湿度を自分の好みに調整することは難しいですよね。
テントサウナなら、自分で調整しながらちょうどいい温度や湿度でサウナを楽しめます。
さらに熱したサウナストーンに水をかけるロウリュなら、アロマオイルを水に混ぜることで、好きな香りに包まれながらサウナを楽しむこともできます。
【魅力3】家族やカップルでサウナを楽しめる
銭湯のサウナ室などは男女別になっているため、異性の家族やカップルでは一緒に楽しむのが難しいですよね。
テントサウナなら、プライベートサウナなので、水着を着用して家族やカップルで楽しむことができます。
また大型のテントサウナがあれば、性別を問わず友達グループやサウナ仲間でワイワイとサウナを楽しむこともできます。
他のお客さんもいないので、気兼ねせずに会話できるのも嬉しいポイント。
テントサウナに入るときの服装・必要なものは?
テントサウナは火気を使用するため、使い方を間違えれば事故につながる危険もあります。
安全にテントサウナを利用するために、正しい利用方法を守って楽しみましょう。
テントサウナを利用するときの服装や必要なもの、注意点を確認しておきましょう。
【服装】
キャンプ場など周囲に人がいることを考慮し、水着やTシャツ、短パンなどを着用すると良いでしょう。
特に水着なら、サウナの後に川や湖で泳ぐことができるので便利ですね。
さらに上に羽織れるものもあると良いでしょう。
【必要なもの】
自分でテントサウナやサウナを楽しむための道具を準備する場合は、以下のようなアイテムが揃っていると良さそうです。
すべて自分で用意するのが難しい場合は、後半でテントサウナのレンタルサービスなどもご紹介するので、そちらも検討してみてくださいね。
▼必ず必要なもの
- テントサウナ
- ストーブ
- 薪(一束で1時間ほど)
- 薪割り用の斧(薪割りが必要な場合)
- 薪に着火するための着火剤やライター、バーナーなど
- 一酸化炭素チェッカー
- テント内の温度と湿度を確認する温度・湿度計
- 消火や体を冷やすために使う、水を張ったバケツ
▼あると良いもの
- 水分補給のための飲料水
- 体を拭くタオル
- 外気浴を楽しむためのイスやベンチ
- ロウリュを楽しむ場合は、サウナストーンやアロマオイル
- サウナストーンに水をかける桶やひしゃく
▼外気浴を楽しむためのリラックスチェアには、コールマンの「インフィニティチェア」がおすすめ!
リクライニング機能で、全身がまるで宙に浮いているかのような感覚が味わえるので、「ととのう」こと間違いなしです!
【注意点】
テントサウナを楽しむ際は、必ず以下の点に注意しましょう。
特に、テントサウナが設営可能な場所かどうか、事前に必ず確認してから設営してくださいね。
- テントサウナが設置可能な場所かどうか確認する
- 飛び込みが禁止されている川や湖などには入らない
- やけどや火事、一酸化炭素中毒に注意する
- 周りの人や近隣の迷惑にならないよう注意する
- サウナ中はお酒を飲まない
- こまめに水分を補給する
- 強風や川の増水などに注意する
- ストーブは安定した場所に設置する
【テントサウナの選び方】
初めてのテントサウナを購入するなら、チェックしておきたいポイントがいくつかあります。
テントサウナを選ぶ際のポイントをご紹介します。
ポイント1:サイズ
まず利用する人数に合わせて、最適なサイズを選びましょう。
テントサウナのサイズは1~2人で使える小型のタイプから、家族で使える中型タイプ、大人数向けの大型サイズと多岐にわたります。
1~2人用なら2畳程度のスペースで設置でき、価格も1万円程度から展開されています。
サイズが大きくなるほど価格も高額になるので、予算も検討しながらサイズを考えてみましょう。
ポイント2:設営のしやすさ
テントサウナはサイズやメーカーによって、設営や撤去にかかる時間が異なってきます。
多くのテントサウナは、キャンプ用のテントと同じようにテントにポールを通し、ロープやペグで固定して設営します。
テントサウナの場合は、さらにストーブを設置し、テントの天井の穴に煙突を通すなどの作業が必要となります。
設営には30分ほどかかりますが、ポップアップ式の1人用サイズならより簡単に設営できます。
準備にあまり時間をかけたくない人は、より簡単に設営・撤収できる商品を選ぶと良いでしょう。
ポイント3:付属品
テントサウナを購入する際は、製品に何が付属しているかをよく確認しましょう。
ストーブが別売りの製品もありますが、別々に購入するとサイズが合わなかったり、煙突がテント天井の穴まで届かなかったりとトラブルにつながる場合も。
特に初めてのテントサウナを購入するなら、しっかりとしたメーカーの、テントとストーブがセットになっている製品が安心です。
ポイント4:「ロウリュ」対応かどうか
ロウリュを楽しみたい人は、テントサウナ付属のストーブがロウリュ対応かどうか必ず確認しておきましょう。
ロウリュに対応していれば、ストーブの上にロウリュ専用の石「サウナストーン」を置くスペースがあります。
ストーブには電気タイプと薪タイプがありますが、いずれもロウリュ対応製品が展開されています。
おすすめのテントサウナ3選:モルジュ・モビバ・サヴォッタが人気!
火気を扱うテントサウナは、安心して利用できるメーカーのものを選びたいですよね。
ここではおすすめのテントサウナを3点ご紹介します。
【おすすめ1】MORZH(モルジュ):極寒の地でも楽しめる!ロシア製3層式テントサウナ
- 定員 4〜5名
- サイズ テント:W205×D205×H195cm(設営時)W70×D38×H25cm(収納時) ストーブ:W23.5(拡張時28.5)×D60×H42.5(拡張時57)cm
- 重量 テント:9kg ストーブ:17.2kg
- 材質 テント:ポリエステル(オックスフォード織) テント内部煙突付近:ガラス繊維(耐熱温度500度) 窓:TPU(熱可塑性ウレタン) ポール:ジュラルミン ストーブ:AISI 430スチール
MORZH(モルジュ)は、ロシア発のテントサウナブランドで、マイナス20度以下の環境でも熱いサウナに入りたいという願いから生まれました。
断熱性の高い3層式の幕で、極寒の地にも耐えられる高い機能性が魅力です。
さらに初心者にも扱いやすい構造で人気があり、ロウリュも楽しむことができます。
▼開放感あふれる天窓付きの「MORZH SKY(モルジュ スカイ)」もおすすめ!
▼大人数で楽しむなら「MORZH MAX(モルジュ マックス)」もおすすめ!
【おすすめ2】Mobiba(モビバ)「バックパックサウナ」:車で行けない場所でもサウナが楽しめる!
- サイズ:W170×D170×H170cm(煙突、スカート含まず)
- 総重量:約13.0kg(うちストーブ7.8kg)
- 定員:2名
- ウォータータンク容量:10.5L
- 燃料:薪、バイオマスブリケット
シベリアで生まれたモビバ社のモバイルサウナは、総重量約13kgという軽量で、バックパックとして持ち運ぶことができます。
車で行けない場所にも、徒歩やカヌーなどでモバイルサウナを持って行けるので、さまざまなフィールドでサウナを楽しむことができます。
▼4名まで入るひと回り大きめサイズなら「モバイルサウナ」もおすすめ!
【おすすめ3】SAVOTTA(サヴォッタ)「HIISI 4(ヒイシ4)」:フィンランド気分を気軽に楽しめる!
- サイズ:H:140/200cm x D:250cm
- 重量:8.7kg
- 内容:テント本体×1(天井部:50/50 コットン/ポリエステル リップストップ 難燃・防カビ加工、側面部:210D PA 難燃・防カビ加工)
- アルミポール(メインポール×1、サイドポール×6)、ペグ(GS30:長さ30cm)×6本、収納袋
- 主な素材:(天井)50/50 コットン/ポリエステル リップストップ 、(壁)210D PA
SAVOTTA(サヴォッタ)は、フィンランド国防軍と提携し、50年以上にわたりテントなどの設計・開発を行ってきた実績があります。
HIISI4(ヒイシ4)は、フィンランド式サウナを楽しめる4人用ポータブルサウナテントです。
軽量かつコンパクトで持ち運びや収納がラクラクなので、ビーチや庭、森、山などさまざまなフィールドで簡単に設営してサウナを楽しめます。
▼「おぎやはぎのハピキャン」でもSAVOTTA(サヴォッタ)社のテントサウナが使用されました!
▼2人用のコンパクトサイズなら「HIISI 2(ヒイシ2)」もおすすめ!
テントサウナのおすすめ「レンタルサービス」4選
テントサウナを試してみたくても、「テントサウナは購入するとけっこう高価だな…」「家には設営する場所がないし…」と、いきなり購入するのは難しいと感じることも。
近年テントサウナの注目が高まるにつれ、レンタルサービスも充実してきています。
とりあえず試してみたいという方は、レンタルサービスを利用してみるのもおすすめです!
【おすすめレンタルサービス1】「トトノウジャパン」
トトノウジャパンは、過去3か月で100件以上の受注実績を持つテントサウナレンタル専門事業者です。
MobibaやMORZHなど人気メーカーのテントサウナを2泊からレンタルできます。
ストーブやサウナストーン、薪などテントサウナ以外に必要なものも一緒にレンタルできるプランもあるのでとても便利ですね!
- プラン例:Mobibaパック 38,500円/2泊~
- レンタル方法:「クロネコヤマト宅急便」「佐川急便」「ゆうパック」「自社配送」「店頭受取」のいずれか
- 公式サイト:https://kauriru.com/tent-sauna
【おすすめレンタルサービス2】「サウナヘヴン」
サウナへブンは、テント型サウナレンタル専門店で、2泊3日(全国対応)を一律配送料無料で提供しています。
埼玉・千葉限定で、設営・撤収付き日帰りプランもあります。
- プラン例:・Mobiba(モバイルサウナ)2泊3日 :30,000円
・埼玉、千葉限定設営・撤収付き日帰りプラン :36,000円/6時間 - 利用方法:配送で受取、返却はクロネコヤマトまたはコンビニへの持ち込みまたは集荷依頼
- 公式サイト:https://select-type.com/s/sauna-heaven
【おすすめレンタルサービス3】「ヤマサウナ」
ヤマサウナは年間100件以上のレンタル実績があり、メディアにも多数掲載されています。
テントはMobibaやモルジュなど4種類をそろえ、初心者からベテランまで支持されています。
前日配送無料で、キャンプ場や施設へ直送してもらうこともできます。
- プラン例:Mobibaモバイルサウナ 1泊2日:25,000円(送料・消費税込み)
- 利用方法:前日配送でキャンプ場や施設に直送可、帰宅前にコンビニなどから着払いで返却
- 公式サイト:https://yamasauna.com/
【おすすめレンタルサービス4】「SAUNA TRIP(サウナトリップ)」
サウナトリップでは、Mobiba・モルジュ、・EX-PRO(エクスプロ)のテントサウナがレンタルできます。
2泊3日で、キャンプ場などの施設に直送してもらうこともできます。
- プラン例:モビバ バックパックサウナ(ストーブ1台付) + 手ぶらセット 2泊3日:30,000円
- 利用方法:ヤマト運輸で利用日または前日到着するよう配送。ヤマト運輸への持ち込み、集荷、コンビニ持ち込みのいずれかにて返却。
- 公式サイト:https://saunatrip.jp/
「テントサウナ」を体験できるおすすめキャンプ場5選! テレビで「テントサウナの聖地」と紹介された人気スポットも
レンタルよりもさらに手軽なのが、テントサウナのあるキャンプ場で体験すること。
ここではテントサウナを体験できる全国のおすすめキャンプ場をご紹介します。
【おすすめキャンプ場1】千葉県「THE FARM」
- 住所:〒287-0103 千葉県香取市西田部1309-29
- TEL:0478-79-0666
- 公式サイト:https://www.thefarm.jp/
千葉県のキャンプ場を備えた農園リゾート「THE FARM」では、グランピングサウナを楽しむことができます。
グランピングの夜景・星空とサウナを交互に楽しむ交互浴を、家族やカップル、友達同士で楽しむことができます。
グランピングサウナはTHE FARM宿泊者を対象に、12月中旬〜4月上旬までの冬季限定となっています。
▼実際に「THE FARM」でテントサウナを体験したレポート記事も参考にしてみてくださいね!
【おすすめキャンプ場2】長野県「せいなの森キャンプ場」
- 住所:〒395-0401 長野県下伊那郡阿智村清内路2991
- TEL:0265-46-2525
- 公式サイト:https://seinanomori.com/
長野県の「せいなの森キャンプ場」は、日本一とも称される満天の星空で有名な、南信州・阿智村にあります。
伊那谷と木曽谷をつなぐ標高1,100mの山間にあり、2種類のサウナプランが用意されています。
川の上で本格的なロウリュ式サウナを楽しめる「森トリートサウナプラン」は1日1組限定。
またMobibaのバックパック型テントサウナを川辺に常設した「トライアル・サ活プラン」では、スタッフおすすめのサウナスポットで気軽にテントサウナを楽しめます。
「トライアル・サ活プラン」ではロウリュはできないものの、1~2名まで5,000円(税込み、大人1人につき1,000円追加で最大4名まで利用可)とリーズナブルなので、まずはテントサウナを試してみたい人におすすめ!
【おすすめキャンプ場3】埼玉県「ときたまひみつきちコモリバ」
- 住所:埼玉県比企郡 ときがわ町大字本郷930番地1
- TEL:0493-81-5477
- 公式サイト:https://comoriver.com/daysauna
埼玉県の里山グランピングリゾート「ときたまひみつきちコモリバ」では、テントサウナではありませんが、日本でも珍しい2種類のアウトドアサウナを体験できます。
エストニア製のかまくら型野外設置サウナ「イグルー」は、日本でもまだ数台しかない珍しい形が特徴的な薪炊きサウナ。
フィンランド製サウナ「mokki」は、フィンランドのサウナ小屋を再現した本格サウナです。
どちらも本格的な薪炊きで、セルフロウリュサウナを楽しめます。
サウナで温まった後は、目の前の清流「都幾川」でクールダウンし、外気浴を楽しむことができます。
【おすすめキャンプ場4】千葉県「マザー牧場」
- 住所:〒299-1601 千葉県富津市田倉940−3
- TEL:0439-37-3211
- 公式サイト:https://www.motherfarm.co.jp/glamping/
千葉県の「マザー牧場」には10種類以上のグランピングテントがあり、宿泊者限定のアクティビティとして当日予約制のテントサウナが用意されています。
防炎素材を利用した簡易テントの中で、サウナヒーターを置いてサウナ空間を演出したもので、ロウリュも楽しめます。
定員4名で料金5,000円とリーズナブルなので、キャンプのついでに気軽に試してみることができますよ。
【おすすめキャンプ場5】 三重県「飛雪の滝キャンプ場」
- 住所:〒519-5718 三重県南牟婁郡紀宝町浅里1409-1
- TEL:0735-21-1333
- 公式サイト:https://hisetsu.jp/main/activity/tent-sauna/
三重県の「飛雪の滝キャンプ場」は、人気テレビ番組「マツコ会議」で「テントサウナの聖地」と紹介されたほど、テントサウナファンから熱い支持を得ています。
その人気の理由は、目前に滝があるという最高のロケーション。
ロウリュも可能なサウナで温まった後は、滝つぼを水風呂代わりにできてしまうんです。
テントサウナは最大12名利用できるサボッタと、最大8名のモルジュがあり、家族や仲間同士でワイワイ楽しむことができます。
テントサウナで自然との一体感を! キャンプ場やレンタルで気軽に体験してみよう
サウナの本場フィンランドなどでは、多くの人に親しまれているテントサウナ。
サウナの後は湖や川でクールダウンするなど、より自然との一体感を楽しめる、新感覚のアウトドアです。
日本ではまだそれほど一般的ではありませんが、アウトドアや密を避けたアクティビティへの注目が高まるなか、テントサウナのさらなる普及が期待されます。
すでに国内でもテントサウナが体験できるキャンプ場や、テントサウナのレンタルサービスも展開されており、気軽にチャレンジできる環境が整いつつあります。
まずはキャンプ場やレンタルで体験して、テントサウナの世界に足を踏み入れてみませんか?
▼その他の「キャンプ×サウナ」にまつわる記事もあわせてチェックしてみてくださいね!