対馬「尾浦トンネル」供用 物流や通勤・通学の利便性向上へ

供用が始まった「尾浦トンネル」=対馬市厳原町

 長崎県対馬市厳原町の尾浦-安神間を結ぶ県発注の「尾浦トンネル」が開通し、26日に供用が始まった。前後の取り付け道路を含め、同区間の所要時間は約2分間短縮される。
 県によると、トンネルは全長313メートル、車道幅員5.5メートルの片側1車線。道幅が狭く見通しの悪い、主要地方道厳原豆酘美津島線の道路改良事業の一環で、2020年に掘削を開始し、21年11月に完成した。総事業費は約12億円。
 26日午後2時からの供用開始を前に、県対馬振興局は現地で記念イベントを開催。家族連れらが、重機の試乗体験やトンネルにまつわるクイズラリー、餅まきなどを楽しんだ。
 同振興局の担当者は「市南部の人が中心部に行きやすくなり、物流や通勤・通学の利便性の向上が期待できる」と話した。


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