4道路、新規事業化 国交省「富津防災」など 2022年度予算配分

 国土交通省は25日、2022年度の予算配分を発表。富津防災道路(雲仙市)のほか、長崎南北幹線道路(長崎市)と西彼杵道路(西海市)、県道佐々鹿町江迎線(佐世保市)の3道路の一部が新規事業化された。
 国直轄事業の富津防災道路(国道57号)は、小浜町と千々石町を結ぶ延長3.4キロ。総事業費220億円のうち、22年度は5千万円を予算計上した。富津地区は道路脇斜面に巨大な岩が点在し迂回(うかい)路確保も困難。災害や交通事故の対策が必要とし、県や市が早期事業化を要望していた。
 長崎南北幹線道路(延長約15キロ)は、未整備の長崎市茂里町-滑石工区(延長5.3キロ)に8億円を計上。これにつながる西彼杵道路の一部、西海市西彼町の大串白似田バイパス(延長6.6キロ)には5千万円が付いた。長崎市北部の慢性的な渋滞緩和や県北とのアクセス向上が期待される。
 佐々鹿町江迎線の鹿町工区(延長2.1キロ)は、国直轄事業として整備している西九州自動車道の江迎鹿町インターチェンジへのアクセス道路で、2億3千万円を盛り込んだ。このほか、西九州道の一部、松浦佐々道路(延長19.1キロ)は98億8千万円が確保された。
 4道路の新規事業化を受け、大石賢吾知事は「大変喜ばしく思っている。国や関係市と協力しながら1日も早い完成を目指し、円滑な事業進捗(しんちょく)が図られるよう努力していく」とのコメントを発表した。


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