〝長崎らしさ〟ちりばめた駅舎 9月開業の西九州新幹線 JR長崎駅の新幹線駅舎、1000人じっくり巡る

開業を控える新幹線駅舎を見学する参加者=JR長崎駅

 9月の西九州新幹線(武雄温泉-長崎)開業に向けて機運を高めようと、長崎市は27日、JR長崎駅(同市尾上町)の新幹線駅舎の現場見学会を開いた。新駅舎の一般公開は初めて。県内外の市民約千人が参加し、長崎らしさがちりばめられた駅舎の内部を見て回った。
 事前に応募した参加者は13組に分かれて時間差で駅舎に入り、改札口やホームなどを見学。通常は立ち入ることができないホーム真下の軌道階にも足を踏み入れ、レールを目線の高さで見ることができた。
 駅構内の壁はれんが調にあしらわれ、柱などには出島の建築物の特徴を取り入れた格子状のデザインも用いられた。新幹線駅としては国内最西端となるホームからは長崎港や県庁を望むことができる。参加者は案内人の説明を聞きながら写真を撮るなどしていた。
 3世代で訪れた同市若竹町の会社員、高見大輔さん(35)は「線路を真横から見ることができ、貴重な体験だった。(開業したら)子どもが列車が好きなので乗ってみたい。いい経験になるかと思う」と話した。

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