◆横浜DeNA1-0中日
ベテランの執念が試合を決めた。0─0の九回1死満塁。横浜DeNAは代打で登場した大和が三ゴロを放つも一塁へ頭から滑り込み、しぶとく決勝点をもぎ取った。
相対したのは中日の守護神、R・マルティネス。「前に飛ばしたら勝ちぐらいの気持ちだった」と言う。直球をはじき返したが、前進守備を敷いていた三塁の石川昂に捕球され、「やばいという思いだった」。
懸命に走って一塁ベースへ「年に1、2回」というヘッドスライディング。併殺を免れた。
開幕3連敗も敵地名古屋では投打がかみ合って8年ぶりの同一カード3連勝。送りバントを確実に決めて好機をものにした九回の攻めには、1点を奪いにいく今季の姿勢が表れている。
三浦監督就任後、初の勝率5割で3位タイに浮上。34歳の背番号9は「勝てたことが一番。これでいったんリセット」と切り替えた。