ウクライナ首都「キエフ」→「キーウ」に変更 河野氏が提唱、与野党で呼び掛け

 外務省は31日、ウクライナの首都の呼称をロシア語由来の「キエフ」からウクライナ語由来の「キーウ」に変更すると発表した。河野太郎元外相(衆院神奈川15区)が提唱し、立憲民主党などの議員も国会審議の中で呼び掛けるなど与野党の足並みがそろっていた。

 同省は「ロシアによる侵略を受け、日本政府としてウクライナへの連帯を示す行動を検討してきた中で首都の呼称変更が各方面から寄せられた」と説明。「同国政府に照会したところ、同意が得られた」とした。

 近く在外公館法を改正し「キーウ」の呼称を法的に位置付ける。首都以外の地名についてもウクライナ語に基づき変更するという。

 日本政府としてウクライナに寄り添う姿勢を示した格好。24日の参院外交防衛委員会では立民の田島麻衣子氏が、旧ソ連のグルジアからの要請で同国呼称を英語由来の「ジョージア」に変更した先例を挙げ「政府のやる気次第」と促していた。

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