新潟県知事選挙へ向け現職の花角英世知事が事務所開き、花角知事「植えてきた種を、これからも自分の手で育てていきたい」

5月12日告示、29日投開票の新潟県知事選挙へ向け、2期目の再選を目指す現職の花角英世知事が5日、新潟市中央区内で事務所開きを行った。県知事選を巡っては、新人の片桐奈保美氏も出馬を表明している。

事務所開きには、選挙対策本部顧問を務める、自由民主党新潟県支部連合会の小野峯生幹事長、公明党新潟県本部の志田邦男代表、国民民主党新潟県総支部連合会の上杉知之代表、日本労働組合総連合会新潟県連合会の牧野茂夫会長が出席したほか、選挙対策本部長を務める福田勝之後援会長をはじめ後援会関係者などスタッフ含め約25人が出席した。

事務所開きの神事ののち、花角知事は「4年前の就任以来、活力ある新潟、安全安心で暮らしやすい新潟を目指して取り組んできた。しかし、県の財政問題や新型コロナウイルスで思うようにできなかったこともある。しかし私なりに、種と苗は植えてきた。自らの手で、もう少し育てていきたい」とあいさつした。

またぶら下がり取材では、片桐氏が重視する原発再稼働の問題について記者から問われ「3つの検証を進め、判断の材料を手に入れないといけない。エネルギーを巡る情勢は変化している。(検証結果を)踏まえて考えていく」と話す。またそのほかの主張に関しては、これまでの予算と政策に盛り込んできたと話し、今後「できるだけ早く公約として発表する」という。

一方、小野幹事長は囲み取材で「告示まで40日を切った。特に今回は、支援団体の『和』が大切になる。譲るところは譲り、お互いの気持ちを理解しつつ選挙戦を戦い抜く」と話す。また原発の再稼働については「時期的に争点にはならないとは思うが、相手は争点にしたいと思う。花角知事の主張は変わらないと思うので、堂々と主張していけばいい」と話した。

事務所開きの挨拶に立つ花角英世知事

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