火災のごみ焼却施設、復旧は10月下旬 宇都宮市が説明

宇都宮市が復旧工事を行うクリーンパーク茂原のごみ処理設備(宇都宮市提供)

 宇都宮市は6日の市議会議員説明会で、2月の火災に伴い可燃ごみ受け入れを停止している同市茂原町のごみ焼却施設「クリーンパーク茂原」の稼働を、10月下旬に再開させる方針を明らかにした。設備復旧に必要な部品調達に時間がかかるため、火災から9カ月以上の時間が必要だという。同施設の稼働停止に伴い、処理しきれずに集積するごみの量は約1400トンに上っており、市は引き続き市民や事業者にごみ排出量の削減を呼び掛ける。

 市によると、施設復旧に必要な工事費は約12億円。今月中旬の臨時市議会にこの費用を盛り込んだ一般会計補正予算案を提出する。

 一方、市が処理できる可燃ごみの量は3月末の段階で、同市下田原町のごみ焼却施設「クリーンセンター下田原」と、県内外の公共・民間の処理施設10カ所への委託で、1カ月当たり計約1万1700トンという。市内の同月のごみ排出量は約1万1600トン。4月に入って委託施設は1カ所増え、排出量を賄える状況ではあるが、市は「夏場に向けて排出量が増える可能性がある」としている。

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