ウクライナ侵攻は「集団虐殺」 長崎で反核9の日座り込み “核も戦争もない平和な社会を”

ロシアのウクライナ侵攻の中止を求め、こぶしを突き上げる被爆者ら=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶や世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であった。ロシアのウクライナ侵攻について、県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(82)は「単なる戦争ではなく集団虐殺」と批判した。
 ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊で多くの民間人の遺体が見つかっている。川野議長は遺体に銃撃や拷問、暴力の痕跡などがあることに言及し、「目を覆いたくなるような惨劇。許されるはずがない」と力を込めた。また米国の核兵器を日本に配備し共同運用する「核共有」を政治家が発言していることに対し、「毅然(きぜん)として核を廃絶していかなければならない」と述べた。
 同センターの米村豊副議長(59)が「ロシア・ウクライナ戦争の中止を求め、軍備の拡大、憲法改正を許さず、核も戦争もない平和な社会を目指して頑張ろう」と声を上げ、参加者約120人とこぶしを突き上げた。座り込みは同センターなどが主催し476回目。


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