香田監督が着任 九州文化学園高野球部 選手と対面し「初々しい」

「みんなと一緒に成長していきたい」と選手たちにあいさつした香田新監督=九州文化学園高

 長崎県佐世保市の九州文化学園高野球部に11日、元プロ野球選手の香田勲男新監督(56)=東彼東彼杵町出身、佐世保工高卒=が着任した。選手たちと初めて顔を合わせた香田監督は「すごく初々しい気持ち。みんなの顔を見て勇気づけられた。やるからには甲子園。出場ではなく、勝つことを目標にしたい」と語った。
 投手出身の香田監督は高校時代に3季連続で甲子園出場。3年春の選抜は8強、夏の長崎大会決勝では無安打無得点試合を達成した。ドラフト2位で1984年に巨人へ入り、89年日本シリーズ優秀選手をはじめ、その後の近鉄時代を含めて18年間プロで活躍。現役引退後は巨人、阪神などでコーチを務めた。
 九州文化学園高野球部は2009年創部で主要県大会の最高成績は準優勝(夏は4強)。今月10日まで開かれた九州地区県大会も4強に入るなど、県内上位の力がある。
 校内で選手たちと対面した香田監督は「誠実でたくましく、優しさを持った立派な大人になってほしい。私も一緒に成長する」と話し、田中大空主将は「みんな元気があるので、一つになって甲子園を目指したい」と意気込んだ。
 香田監督は12日から練習に参加。指揮を執るタイミングはスタッフ会議で詰めるという。


© 株式会社長崎新聞社