大学バスケ誘致へ 九州の連盟と雲仙市が協定 温泉街などに宿泊、観光

協定を締結した金澤市長(左)と元理事長=雲仙市吾妻町ふるさと会館

 今月供用開始した長崎県雲仙市小浜体育館(小浜町)を有効活用して地域振興につなげようと、市は11日、九州大学バスケットボール連盟主催の試合を誘致する協定を同連盟と締結した。同連盟が自治体と協定を結ぶのは初めて。
 市は同体育館で試合や合宿をする選手や関係者が小浜、雲仙の温泉街などに宿泊して観光も楽しむスポーツツーリズムを推進。
 協定は、同連盟が小浜体育館など市内の体育施設でリーグ戦などを年1回以上実施し、選手や関係者は市内宿泊施設を利用する内容。市は体育施設の使用料(照明、空調利用を含む)を免除する。宿泊料金についても両者で協議する。
 市吾妻町ふるさと会館で締結式があり、金澤秀三郎市長と、同連盟の元炳善(ウォンビョンソン)理事長が署名を交わした。金澤市長は「雲仙、小浜温泉で心身ともリフレッシュして最高のパフォーマンスを発揮してもらいたい」。元理事長は「学生たちに多くの学びがあり、有意義な時間を過ごせると確信している。宿泊することで微力ながら地域活性化に貢献したい」とあいさつした。
 同連盟は5月13日から3日間、小浜体育館で春季リーグ戦を実施し、選手ら延べ約1千人が小浜温泉街で宿泊する。今後は年間3、4回、大会を開きたい考え。


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