メッツ・デグロム 右肩の状態は改善も復帰時期は依然として不透明

日本時間4月26日、メッツは開幕から故障者リスト入りしているジェイコブ・デグロムについて「肩甲骨のストレス反応がかなり癒えている」ことを明らかにした。チームドクターたちはデグロムが肩に負荷をかけたり、肩の強化を開始したりすることにゴーサインを出したという。これはデグロムが投球を再開する前に必要なプロセスである。ただし、デグロムがいつ投球を再開できるかについては依然として不透明な状況が続いており、戦列復帰の見込みは立っていない。戦列復帰までにはもうしばらく時間がかかりそうだ。

デグロムはおよそ3週間後に再びMRI検査を受ける予定だが、デグロムが投球を再開しない限り、具体的な戦列復帰の見通しも立たないとみられている。もしデグロムが次のMRI検査を受けるまで投球を再開しないのであれば、少なくとも6月中旬までは戦列復帰できないことが確実。ただし、右肩の回復状況次第では、次のMRI検査を待たずに投球を再開できる可能性も残されている。

デグロムは昨季の後半戦を全休し、昨年7月7日(現地時間)を最後にメジャーのマウンドに立っていない。今春のスプリング・トレーニングを健康な状態で迎えたものの、3月27日(現地時間)にオープン戦で2度目の登板をした際に右肩の違和感を訴えるようになった。MRI検査の結果、肩甲骨のストレス反応が判明。約1カ月のシャットダウンを経て、右肩の状態は改善しているようだが、全快には至っていない。

2020年以降の27先発で160イニングを投げ、11勝4敗、防御率1.63、250奪三振を記録しているように、健康でさえいればメジャー最高の投手であることは間違いないデグロム。しかし、近年は故障が増え、稼働できない時期も多くなっている。メッツは絶対的エースを欠くなかでも、新加入のマックス・シャーザーらの活躍もあり、今季ここまで13勝5敗の好スタート。先発防御率2.29はドジャース(2.09)に次ぐメジャー2位の数字である。ここにデグロムが加われば「鬼に金棒」となるが、果たしてデグロムの戦列復帰はいつ実現するのだろうか。

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