長崎県、IR計画を国交省に発送 有識者委が審査へ

 長崎県の大石賢吾知事は26日の定例会見で、佐世保市のハウステンボスへの誘致を目指すカジノを含む統合型リゾート施設(IR)の区域整備計画を国土交通省に発送したと明らかにした。今後、同省の有識者委員会が審査する。
 計画は、20日の県議会臨時会で承認議案が賛成多数で可決され、28日の申請期限が迫っていた。知事は会見で「九州各県や経済界と連携を深め認定獲得へ全力で取り組む」と述べた。
 計画によると、総額約4383億円の資金調達を予定。県は出資企業や金融機関から計5千億円を超えるコミットメントレター(出資・融資の意思表明書)などが提出されたとしている。だが企業・金融機関名を公表しておらず、会見でもこの点に質問が集中。知事は企業側と調整がつけば公表する考えを示した。
 また知事は、健康づくりの県民運動「ながさき3MYチャレンジ」に代わる新たなキャッチフレーズとして「はじめる!長崎健康革命」を発表した。運動、食生活改善、禁煙などに楽しく取り組めるよう「健康づくりアプリ」の導入も検討している。
 高規格道路「島原道路」のうち長野-栗面工区(諫早市、2.7キロ)は5月21日午後4時に供用を開始することも明らかにした。


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