自立維共4人出馬予定 候補者調整で構図に変化も

2022参院選長崎

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左から山田真美氏、安江綾子氏、白川鮎美氏、山本啓介氏

 今夏の参院選長崎選挙区(改選数1)には現時点で自民党、立憲民主党、日本維新の会、共産党の新人計4人が立候補を予定している。このうち3人は女性。ただ野党間の候補者調整など流動的な要素もあり、構図は変わる可能性がある。
 17日、長崎市内であった自民県連の選対会議。「党公認をもらったから大丈夫と思っていたら大変なことになる」。今期限りで引退する参院議員で農相の金子原二郎氏はこうげきを飛ばし、引き締めを図った。
 金子氏の後任として出馬するのは、この直前まで県連幹事長を務めた壱岐市区選出の県議、山本啓介氏(46)。県内の固い保守地盤に加え岸田内閣の堅調な支持率を背景に、県連内には楽観論も漂う。
 だが不安要素もある。山本氏が幹事長の時、昨年の衆院選長崎4区では公認争いが起き、今年2月の知事選は保守分裂となった。山本氏は各支部や支援団体の会合で混乱を招いたことをわび、参院選での協力を呼びかける。知名度不足も否めず、朝のつじ立ちを精力的に続け、5月下旬までに県内21市町をすべて回る予定だ。
 自民への雪辱を期すのは立民県連副代表の白川鮎美氏(42)。3年前の参院選では自民現職に約3万4千票差で敗れた。その直後から朝のつじ立ちを始め、各地をこまめに回ってきた。しかし、総合選対の中核となる労働4団体、立民、国民民主、社民3党県連でつくる7団体懇話会(7者懇)の足並みはまだそろっていない。
 7者懇は昨年12月、白川氏の支援準備を進めることを確認。その後、最大支援団体の連合長崎をはじめ、平和運動センター、社民県連は白川氏推薦を決めた。一方、県都長崎市が地盤の衆院議員、西岡秀子氏を擁する国民県連は、参院選への態度を明確にしていない。他県での立民との候補者調整が難航し、略称を巡り党本部同士が対立していることも背景にある。国民県連は5月上旬の選対で方向性を決める予定という。
 共産は党県委員会女性部長の安江綾子氏(45)が昨年の衆院選長崎1区に続き2度目の国政挑戦となる。ただ水面下では市民団体が仲介役となり共産、立民の野党候補一本化を模索。立民の最大支援組織である連合が共産との協力に反発しているため、立民県連が積極的に動く気配はないが、市民団体は両者の政策一致を実現したい意向だ。
 知事選で初当選した大石賢吾氏を推薦した維新は、山田真美氏(50)を擁立する。山田氏は五島市の前県議で夫博司氏の元秘書。夫婦で各地を回り、支持拡大を急ぐ。共同代表の馬場伸幸氏は「参院選は次の戦いにもつながっていく」とし、来春の統一地方選の候補擁立も見据える。