サッカーの歴史上「最高の8番」10選手

おもにミッドフィルダーが使用することが多い「8番」。今回は『Sportmob』から「サッカーの歴史上最も素晴らしかった8番の選手」をご紹介する。

ジュニーニョ・ペルナンブカーノ

チーム:リヨン

伝説的なフリーキッカーのジュニーニョ・ペルナンブカーノ。今なお彼ほど「ブレるキック」を扱えた選手はいないし、ボールの進化もあっておそらく今後も出て来ないであろう。

フランス・リーグアンでは歴史上最高の選手であり、ときには守備で深くまで戻りながらも攻撃的MFとして機能するパーフェクトな「8番」だった。素晴らしいパスセンスとパス精度もあり、ゴールを狙えば正確なシュートが飛んでくる。クリスティアーノ・ロナウドやピルロらも参考にしたというフリーキックはまさに職人芸であった。

フリスト・ストイチコフ

チーム:バルセロナ

「8番を愛したストライカー」という点で言えば、最も優れていたのは伝説のフリスト・ストイチコフであろう。1990年代に注目を集める選手となり、ヨハン・クライフ率いる「ドリームチーム」の一員として多くのタイトルに貢献した。

1994年のワールドカップではブルガリアを4位に導き、バロンドールも獲得。活躍した期間がやや短かったとはいえ、その時のインパクトや選手としての完成度は本当に素晴らしかった。

ジェンナーロ・ガットゥーゾ

チーム:ミラン

このリストで最も守備的な「8番」。過去20年間で最も素晴らしいディフェンシブミッドフィルダーの一人であるガットゥーゾは、トップ8のなかに簡単に組み込むことができる唯一無二の存在だ。

ロイ・キーンやクロード・マケレレのようなタフさと強靭さに加え、その凶暴性と勝利のメンタリティが強烈であった。パートナーとして戦ったアンドレア・ピルロが生きたのはまさに彼のプレーがあってこそ。

マルコ・タルデッリ

チーム:ユヴェントス

ヨーロッパとイタリアのあらゆるタイトルを獲得した、歴史上でも稀な選手の一人。イタリア代表では1982年のワールドカップも制覇しており、非常に華々しいキャリアを描いた。

ピサとコモでプレーしたあと1975年にユヴェントスへと加入し、それからインテルへ。史上最も完成されたMFであり、様々なポジションをこなし、ボールを素早く扱い、技術的に優れ、ハードなタックルも得意としていた。

サンドロ・マッツォーラ

チーム:インテル

ユヴェントスの8番といえばタルデッリ、そしてインテルの8番といえばサンドロ・マッツォーラだ。これまでイタリアが生み出してきた最高の選手の一人であり、伝説的なワンクラブマンである。

1960年から訪れたインテルの黄金時代を支えたシンボルであり、非常に用途の広い選手だった。ストライカーまでをもこなしたユーティリティプレーヤーで、セリエAで4回の優勝に導いた。1971年にはバロンドール投票で2位と惜しい結果に。

トーニ・クロース

チーム:レアル・マドリー

おそらく現代で最も素晴らしい「8番」はトーニ・クロースだ。ドイツ代表からは離れた彼であるが、レアル・マドリーでのパフォーマンスは今も世界最高のものである。

深いポジションからゲームを作り、ゴールチャンスを作り出す。あまりにも高い一貫性と信頼性を備えており、その技術は誰にも真似することができないものだ。そしてあらゆるタイトルに恵まれた選手でもある。

ソクラテス

チーム:ブラジル代表

古い世代のサッカーファンであれば、ブラジル代表の「博士」ソクラテスの名前は誰もが知っているものだろう。1980年代に重要な役割を果たした選手であるが、ワールドカップ優勝には手が届かなかった悲運の将軍でもある。

非常にカリスマ性がある選手で、そのビジョンやパス能力、試合を読む力は圧倒的だった。そして190cmを超える体格、強烈なシュート能力、そして柔らかい技術。ピッチ外での過度な飲酒や喫煙で身を崩してしまったが、歴史上最もユニークな「8番」であった。

フランク・ランパード

チーム:チェルシー

ランパードはまさに世界最高の「ストライカー・ミッドフィルダー」だ。過去25年間でも最も素晴らしかった選手であり、危険な選手だった。セントラルMFとしてプレーしながら、チェルシーの歴史上最多得点記録を更新した。

プレミアリーグでの出場数は609。その中で177ゴール102アシスト。これはストライカーやウインガーでもなかなか達成できない記録であり、そのために数多くのタイトルにも恵まれた。

アンドレス・イニエスタ

チーム:バルセロナ

サッカーの歴史上最も素晴らしかった攻撃のユーティリティプレーヤー。そしてキャリアで35のメジャータイトルを獲得したレジェンドであり、それでありながらもバロンドールを手にできなかった悲運の選手でもある。

バルセロナのアカデミーで育った彼は、もともとは守備的なポジションをこなしていたものの、そこにミカエル・ラウドルップのような攻撃力をプラスしていった。チャビ・エルナンデスとのパートナーシップは圧倒的にエレガントで、バルセロナの歴史を変える二人となった。

スティーブン・ジェラード

チーム:リヴァプール

最後はアンフィールドのレジェンドであるスティーヴン・ジェラードだ。このリストの中ではタイトルが多かった選手とは言えないが、17年間のリヴァプールでのプレーで積み重ねた実績と栄光はそれ以上のものである。

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そのプレーはまさに圧巻。戦術的な賢さ、強靭なフィジカル、キャノン砲のようなシュート。その多様性と資質はジダンやペレからも「世界最高の選手」と称賛された上、リーダーシップも素晴らしいものだった。

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