長崎県五島市の鬼岳園地で3日、五島伝統のバラモン凧(だこ)揚げ大会(市、市観光協会主催)があり、家族連れや愛好家らが参加した。
こども自然公園大会としてゴールデンウイークに実施してきた恒例イベント。新型コロナウイルスの影響で3年ぶりに開催した。
バラモンは元気者などの意味。バラモン凧は、鬼に立ち向かう武士が色鮮やかに描かれ、島では男の子の初節句に贈る習慣がある。
この日は風が弱く、たこ揚げにはあいにくの条件。それでも来場者は風向きや強さを見極めながら揚げ、「ブーン」という独特の音を響かせた。
同市の佐野隆史さん(41)は、長男(12)の誕生祝いに勤務先の先輩が作ってくれたバラモン凧を家族と一緒に揚げ「健康に育ってほしい」と願いを込めた。会場では連だこなども揚がり、多くの来場者が楽しんだ。
「ブーン」と独特の音 バラモン凧、空高く 五島・鬼岳
- Published
- 2022/05/04 12:17 (JST)
- Updated
- 2022/05/10 12:27 (JST)
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