鮮魚卸業店内に「貝殻工房」 趣味で集め展示 “急速に進む海の異変も知って”

国内外の貝殻を展示する「貝殻工房」=五島市富江町

 長崎県五島市富江町の鮮魚卸業「金沢鮮魚」の店内に、代表の金澤竜司さん(59)が趣味で集めた国内外の貝殻を展示する「貝殻工房」を開設している。
 貝の美しさや多様性に魅了され、十数年前に収集を開始。地元漁師も分けてくれるなど、在庫を含め数十万個に上る。その魅力を知ってほしいと、一部を約5年前から展示し、子どもや観光客が見学に訪れている。貝殻を使った工作体験を開いたこともある。
 丁寧に磨き、つやを出した数々の貝は大きさ、形、色鮮やかさが目を引く。ただ、地元で捕れていた貝は磯焼けの影響で減っているといい、金澤さんは「急速に進む海の異変も知ってほしい」と話している。


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