長崎県佐世保市の初夏の風物詩、早岐茶市(早岐商工振興会主催)が7日、早岐地区の早岐瀬戸海岸通りで始まった。新型コロナウイルスの影響で一昨年と昨年は中止となっており、3年ぶりの開催。香り高い新茶や新鮮な農水産物などを求める多くの買い物客でにぎわった。
早岐は約450年前の安土桃山時代から交通の要衝として繁栄。茶市は住民らが山と海の幸を物々交換したのが起源とされる。
約400メートルの海岸通りには約100店が立ち並び、特産の新茶やワカメ、野菜、日用品などを販売。近くに住む中尾隆子さん(76)は「新茶や海産物は早岐茶市で毎年大量に買っていたので、久しぶりの開催は本当にうれしい。やっぱり、鮮度がいい」と笑顔。大村市から家族連れで来場した林照夫さん(69)は「水辺に近く雰囲気がすごくいい。おいしそうなマテ貝が買えた」とうれしそうに話した。
今年は7~9日に初市、17~19日に中市、27~29日に後市を開催。例年6月7~9日に開く梅市は早岐川改修工事に伴い中止する。開催時間は各日午前9時~午後4時。ステージイベントは自粛する。
“新茶、香り豊か” 3年ぶり早岐茶市 海岸通りに約100店
- Published
- 2022/05/09 11:20 (JST)
- Updated
- 2022/05/09 13:03 (JST)
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