ウクライナの平和実現へ 長崎、反核9の日座り込み 「外交交渉」求め決議

ウクライナの平和実現のため関係国に外交交渉を求める被爆者ら=長崎市、平和公園

 核兵器廃絶や世界平和を訴える「反核9の日座り込み」が9日、長崎市松山町の平和公園であり、ロシアの侵攻が続くウクライナの平和実現に向け、「戦争当事国や関係国による外交交渉開始」を求める集会決議を採択した。
 9日はロシアの対ドイツ戦勝記念日。決議文は、ロシアのプーチン大統領に一刻も早い戦争終結宣言を求めた。一方、バイデン米大統領が「ロシアを弱体化させる」と発言したことを批判。「大国アメリカの使命はウクライナ国民を戦争状態から解放し、平穏な生活を取り戻すことにある」とし「あらゆる外交手段を講じ、戦争終結の道を模索するべきだ」と訴えた。決議文は、日本政府、在日米大使館、在日ロシア大使館に郵送する。
 座り込みは県平和運動センターなどが主催し477回目。同センターの山下和英議長(61)は、約100人の参加者に「世界中の国々と日本政府が、ウクライナ停戦の条件整備を進めることを求めて頑張ろう」と呼びかけた。


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