病児・病後児寄り添う 木城に保育施設完成

木城町が整備した病児・病後児保育施設「ひだまり」

 木城町が同町椎木で整備していた病児・病後児保育施設「ひだまり」が完成した。病気や回復期の子どもを預かるサービスの提供は町内では初めてという。人員体制が整い次第、受け入れを始める。
 町内の子育て世帯へのアンケートで、子どもが急な病気になった際に面倒をみてくれる人がいないとの意見が多数寄せられていた。町立めばえ保育園敷地内の木造平屋建ての既存施設を総事業費3311万円で改修。昨年12月に着工し、今年3月に完成した。
 建築面積は約120平方メートル。独立した三つの保育室があり、それぞれ専用の出入り口やトイレがある。常勤職員は保育士1人、看護師1人。現在、看護師を募集中という。
 定員6人で、利用時間は平日の午前8時半~午後5時。生後6カ月~小学6年が対象で、4月末時点で35人が利用登録している。料金は世帯の状況などに応じ、日額0~2千円。
 施設長を兼ねる同保育園の岩村みち代園長は「子どもや保護者に寄り添い、安心して利用できる施設にしていきたい」と話している。

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