広島 米軍機の “騒音” 測定が大幅増加 艦載機部隊移駐前の9倍も 低空飛行も1000件増

広島県は、昨年度のアメリカ軍機による騒音の発生や低空飛行の目撃件数をまとめました。それぞれが前の年度よりも大きく増加しました。

国は、アメリカ軍岩国基地に近い大竹市と廿日市市や、訓練空域がある北広島町などの6地点に騒音測定器を設置しています。

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この6地点で昨年度、「騒音」とされる70デシベル以上の測定は9664回に上り、前の年度と比べるとおよそ3000回増加しました。

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岩国基地に空母艦載機が移駐を完了する前の2017年度と比べると、およそ5700回増加しています。観測地別では、基地周辺の大竹市西栄で8.8倍。廿日市市宮島で4.2倍など、大幅に増えています。

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また、低空飛行の目撃件数も前の年度よりおよそ1000件多い2522件で、こちらも大幅に増加しました。

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県は、「引き続き国などに対して生活地域での低空飛行の中止や騒音被害の解消に向け、必要な措置を講じるように要請する」としています。

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