長崎県陸上選手権 女子100m 島田(チョープロ)大会新V

【女子100m決勝】準決勝で11秒84、決勝で11秒82と大会新を連発した島田(チョープロ、中央)。2位渡邊(田子重、右)も従来の大会記録より速い11秒95で走った

 陸上の長崎県選手権第2日は21日、諫早市のトランスコスモススタジアム長崎で行われ、女子100メートルは島田沙絵(チョープロ)が11秒82の大会新で2連覇した。渡邊輝(田子重)が11秒95の大会新で続いた。男子100メートルは深山創希(口加高)が10秒71で初優勝した。
 男子1600メートルリレーは、長崎日大高Aが従来の大会記録を塗り替える3分16秒61で27年ぶりのV。女子5000メートル競歩も蔭平彩良(佐世保商高)が25分2秒39の大会新で制した。女子円盤投げは草野美夕(長崎南高)が39メートル42で1位だった。

◎「今季のうちに11秒6台」
 女子100メートルは、島田(チョープロ)が自身の大会記録(11秒97)を11年ぶりに更新した。準決勝を11秒84で走り、無風の中で行われた決勝は11秒82で快勝。2018年に自己記録(11秒81)をマークした際は追い風1.7メートルが吹いていたことから「事実上の自己ベストと言ってもいいかも」と白い歯をこぼした。
 長崎南高、青学大と第一線で活躍し、東京での社会人生活を経て20年春にUターン。昨年12月に新コーチに師事してから調子が上向いてきたという。従来はスタートが持ち味だったが「今は100メートルをトータルで考えられるようになった」。ピッチ数を上げることで、レース後半の減速を小さく抑えている。
 好調のシーズンを迎えている27歳は「まずは県記録(11秒75)を破って、今季のうちに11秒6台に入っておくのが理想」と先を見据えていた。


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