【新型コロナ】川崎市、20代男性ら2人死亡 新たに528人感染

川崎市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、川崎市は26日、市内外に住む20代男性と80代女性の計2人死亡と、10歳未満~90代の男女528人の感染が新たに確認されたと発表した。中等症が8人、軽症が432人、無症状が77人、調査中が11人だった。

 市によると、死亡した20代男性は千葉県在住。20日に体調不良で仕事を早退し、21日に検査機関を受診して陽性が判明した。22日に連絡が取れず、同日夜、家族と警察官が自宅を訪れ、布団の上で倒れている男性を発見、警察官が死亡を確認した。死因は新型コロナウイルス感染症関連の心臓死の疑いがある。男性に基礎疾患はなく、ワクチン接種歴は不明としている。市によると、千葉県内の検査機関が川崎市内の検査機関を通して市に発生届を出した。

 80代女性は宮前区在住で、31人のクラスター(感染者集団)が発生した同区の有料老人ホームの入居者だった。19日に発熱などの症状があり、市内の病院で陽性が判明した。女性は中等症で、市内の別の病院に入院したが、25日に死亡した。死因は新型コロナウイルス感染症だった。女性は腎疾患を患っており、ワクチン接種歴は不明。

 死亡した女性が入居していた宮前区の有料老人ホームで新たに入居者6人の陽性が判明、過去に25人が陽性となっていたことも分かり、市は新たなクラスターと認定した。

 感染者の年代別の内訳は、30代が106人、10歳未満が101人、20代が100人、40代が71人、10代が55人、50代が39人、60代が24人、80.90代が各12人、70代が8人だった。504人の感染経路が不明。感染経路が判明している人のうち、家庭内感染は13人、陽性者との接触者は11人だった。

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