田島は2人の“愛”ランド♡ 東京の夫婦、大村湾の無人島でアウトドア結婚式

田島のシーハウスで写真撮影に臨む馬屋原さん家族=西海市西彼町

 大村湾に浮かぶ無人島、田島(たしま)(長崎県西海市西彼町)で28日、結婚式があり、キャンプが好きな東京のカップルが無尽の愛を誓い合った。
 晴れの日を迎えたのは馬屋原竜さん(34)と靖子さん(35)。キャンプイベントで出会い、3年前の10月に交際をスタート。2年前の7月に入籍し、昨年4月には長男の青ちゃん(1)が生まれた。
 田島での式は、大村湾の魅力を発信する大村市の地域商社「大村湾商事」の社長、長尾成浩さんから勧められたのがきっかけ。長尾さんは竜さんの知人で、竜さんも「無人島でのアウトドアウエディングは聞いたことがなかったので、チャレンジしたいと思った」。
 田島で体験イベントを手がける大村湾リゾート(同町)によると、結婚式の企画はコロナ禍前から検討しており、今回が初めて。同社が中心となり、出張シェフや装飾家らと一緒にプランを作成。料理の食材や飲み物は、シェフが本県や大村湾にこだわり手配した。
 約120人の参列者は、長崎空港(大村市箕島町)からチャーター船で上陸。テント広場のデッキでにぎやかに式が行われた後、砂浜に移り、全員で乾杯。3人の門出を祝った。
 竜さんは「草原や海などいろんな自然の中でみんなと会える環境があるのはすごくいい。無人島でしかできない体験」と満足げ。竜さんとは10年来の仲で、東京から駆けつけた松沼拓大さん(38)は「無人島で式を挙げると聞いた時は驚いたが、すてきな環境でうらやましい」と、非日常的な空間での祝宴を楽しんでいた。

無人島の田島で行われた馬屋原さん夫妻の結婚式=西海市西彼町

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