累積損失の解消、株主総会で決議へ 佐世保重工業(SSK)

 佐世保重工業(SSK、長崎県佐世保市)は27日に開かれた親会社の名村造船所(大阪市)の取締役会で、資本準備金と利益準備金の額を減少し、剰余金の処分によって累積損失を解消させることが決まったと発表した。
 SSKは2017年3月期から連続して赤字を計上し、21年3月期決算で債務超過となった。このため同造船所の支援を受け「債務の株式化」による105億円の増資を実施し、債務超過を解消した。3月期決算を受け、解決すべき累積損失額が確定したことから、資本準備金約83億4476万円、利益準備金約14億5610万円などを繰越利益剰余金に振り替え、累積損失を全額解消する。
 6月15日に開催予定の株主総会で決議する。


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