8月6日の平和記念式典(広島市)で原爆慰霊碑に納められる死没者名簿への記帳が始まり、被爆者2人が名前を書き加えています。
2人は、始めに原爆死没者名簿を前に手を合わせて黙とうしました。名簿への記帳を始めたのは、ともに被爆者で元広島市職員の池亀和子さん(80)と中本信子さん(79)です。心を集中させて、被爆者の名前や亡くなった日付けと年齢を書き入れていきました。
記帳されるのは、去年の8月6日からことし8月5日までに亡くなったか、新たに死亡が確認された人たちです。広島市は、1日までに4202人を把握しています。
池亀和子さん
「わたしは3歳のときに被爆し、火柱が上がったりしたのを覚えている。一生懸命にご冥福を祈りながら書きたい」
中本信子さん
「ウクライナの戦争が始まっている。被爆者として心を込めて、平和が早く戻るように書きたい」
死没者名簿への記帳は、8月5日まで続き、翌日の平和記念式典で原爆慰霊碑に納められます。