交通渋滞解消へ連携 時津などのビッグデータ分析 長崎県、長崎大、NTTドコモ

 長崎県は31日、長崎大、NTTドコモと連携し、ビッグデータを活用して国道206号などの交通渋滞解消対策を検討すると発表した。3者は4月1日付で交通課題解決に向けた覚書を締結している。
 県によると、長崎市から西彼時津町につながる国道206号や、西彼長与町と時津町を結ぶ国道207号は、朝・夕の通勤時間帯や休日を中心に渋滞が慢性化している。
 今回の連携では、ドコモが携帯電話の位置情報から得られるビッグデータ「移動人口統計」を使い、人や車の移動状況を正確に把握し、分析。長崎大情報データ科学部の神山剛准教授らが分析手法を助言し検証する。分析結果を基に、3者で道路整備などのハード対策や、パークアンドライドなどのソフト対策を本年度内にまとめる。
 ドコモによると、移動人口統計を活用し、自治体と交通分野の課題解決に向けて連携するのは国内初。県道路建設課は「効果的な対策が打てるように取り組みたい」としている。

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