長崎くんち奉納踊り中止受け 市、演し物展示イベント検討

 諏訪神社(長崎市上西山町)の秋の大祭「長崎くんち」の奉納踊りが3年連続で中止となったのを受け、長崎市は6日の定例市議会一般質問で、演(だ)し物などを展示するイベントを検討していると明らかにした。
 佐藤正洋議員(明政ク)に股張一男文化観光部長が答えた。関係者によると、イベントは10月7~10日、長崎市尾上町の出島メッセ長崎を会場に調整が進められている模様。
 イベントは長崎伝統芸能振興会が主催し、踊町の協力と理解を得て内容を決める。股張部長は、伝統の継承と、奉納踊り中止による関係者や市民の喪失感払拭(ふっしょく)が重要とし、「踊町の熱い思いを体現し、来年に向けた機運醸成と伝統芸能の継承、地域活性を図りたい」と述べた。


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