漂着ごみ拾って分類 南郷小児童ら河口清掃

漂着したごみを拾い集める南郷小児童

 日南市・南郷小(串間正宏校長、310人)の5年生46人は3日、同市・大堂津海水浴場近くの細田川河口周辺で漂着したごみの分類調査を行った。宮崎海上保安部の職員4人と一帯のごみを拾うなどして、海の環境への関心を高めた。
 海上保安庁が定める海洋環境保全推進月間(5月30日~6月30日)に合わせ、昨年に続いて実施。児童らは波打ち際を歩きながら空き缶やペットボトル、発泡スチロール片などを拾った。容量45リットルのビニール袋約30袋分のごみが集まり、種類別に分けて数を記録した。
 同保安部職員による講話もあり、海の生態系に影響を及ぼすマイクロプラスチックの問題などについて解説。子どもたちは真剣な表情で聴き入った。
 岩切姫花さん(11)は「この場所だけでもかなりごみが落ちていたので、ほかの海岸にもきっとたくさんあるはず。ごみはちゃんと分別して捨てようと思った」と話していた。
 調査結果は海洋環境保全に取り組む一般社団法人「JEAN」(東京)に報告し、漂着ごみ対策に生かされる。

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