電子割引クーポン「ふく割」で鉄道切符お得 福井鉄道、えちぜん鉄道で千円以上購入すると500円引き

 公共交通機関の利用を促すため福井県は7月、福井鉄道、えちぜん鉄道の利用者に電子割引クーポン「ふくてつ割」「えちてつ割」の発行を始める。両鉄道や路線バス事業者が扱うフリー切符の割引販売にも助成し、観光やイベントを目的とした「定期外」利用の回復につなげる。6月補正予算案に事業費約9600万円を盛り込んだ。

 ふくてつ割、えちてつ割は「ふく割」アプリを活用して7~9月に発行。各社の1日フリー切符や両社共通の1日フリー切符、普通乗車券を駅で千円以上購入(複数人での購入も可)する際に500円割り引く。「GoToてつどう割」も発行し、1日フリー切符や共通1日フリー切符を3回購入すると、「ふく割」の登録店舗で3千円買い物した際に利用できる千円割引のクーポンを取得できる。

⇒2022年6月のふく割発行スケジュール

 福井県地域鉄道課は「ガソリン価格が高騰する中、普段は車を利用している人も夏休みや休日に環境に優しい鉄道でお出かけしてもらえれば。利用者掘り起こしにつなげたい」としている。

⇒「ふく割」いつまで?福井県が発表

 新型コロナ禍に加え、原油高騰のあおりを受ける交通事業者の運行継続や車両維持に掛かる経費支援も昨年度に続き行う。約2億8千万円を計上した。トラック事業者の低燃費タイヤ購入や遊覧船事業者に対する補助も新たに加えた。

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