通常国会が15日閉会し、神奈川県内に関係する参院議員では立憲民主党の2人が引退を表明した。真山勇一氏(78)=神奈川選挙区=は「政治はひと区切り」との表現で古巣のテレビ界への復帰を示唆。那谷屋正義氏(64)=全国比例、県連所属=は「滅私ではなく活私奉公だった」と振り返った。
真山氏は民放テレビ局に勤務し、報道キャスターなどを務めた。2010年の参院選で当時のみんなの党から全国比例で出馬、12年に繰り上げ当選。16年に旧民進党から神奈川選挙区に出馬して当選し、立憲民主党に参加した。
本会議後の議員総会で「好奇心から記者を志し政治に接したことが議員になったきっかけ」と回顧。「カンボジア紛争など3度の戦争取材で『戦争は絶対にだめだ』と思い、政治活動でも貫いた」と胸を張った。
放送関係者によると、引退を受けて複数社がキャスターなどへの復帰打診を検討しているという。