歌手の矢沢永吉さんをテーマにしたデザインを稲穂で浮かび上がらせる美作市大原地域の「永ちゃん田んぼ」は4年目を迎え、地域住民やファンらが12日、秋の実りを楽しみにして田植えに取り組んだ。
大原小(下町)そばの水田約10アール。今季は、「ヨロシク!!」とポーズを決める矢沢さんのイラスト、今年行われる50周年記念ツアーのタイトルにちなんで「50th MYWAY」の文字を古代米と県産米の色の違いで表現する。「ようこそ美作市へ」の字も加えて、見学者を歓迎する。
田植えは住民有志のグループ・永ちゃん田んぼの会のメンバー、市内外のボランティアら約70人が参加した。デザインを基に事前に支柱を立て、それぞれの苗を植える範囲を決めており、矢沢さんの曲がBGMとして流れる中、丁寧に手植えしていった。
古代米は阪神タイガースをテーマにした作東地域の「トラちゃん田んぼ」から受け継いでいる。8月下旬から見頃になるといい、収穫した米は学校給食で使ってもらう。
宮脇昌樹会長(57)は「写真共有アプリ・インスタグラムでの情報発信で永ちゃんファンにも知られてきた。今年も多くの人に足を運んでもらえたら」と話した。