全編岡山ロケ映画「恋は光」公開 美観地区や路面電車、商店街登場

全編を岡山で撮影した映画「恋は光」の一場面((C)秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会)

 全編を岡山県内で撮影した映画「恋は光」の全国公開が17日始まった。人気若手俳優神尾楓珠が主演、西野七瀬がヒロインを演じ、岡山の風景の中で恋に悩む大学生の青春物語を繰り広げている。

 同名コミックが原作。恋する女性が光を放って見えるという特異な体質で、恋愛を避けてきた西条(神尾)を中心に、幼なじみの北代(西野)、西条が一目ぼれする文学少女、人の彼氏を略奪する悪癖のある同級生が、恋とは何かを探究しながら不思議な四角関係になっていく。映画「殺さない彼と死なない彼女」(2019年)などで知られる小林啓一監督がメガホンを取った。

 岡山ロケは昨年7月から約1カ月、岡山、倉敷、高梁市などで行われた。環太平洋大(岡山市東区)は西条らが通うキャンパスとして登場。倉敷美観地区では初々しいデート場面、国重文の旧片山家住宅(高梁市成羽町)は登場人物が集まって恋愛話をするシーンを収録した。

 他にも岡山市中心部の路面電車、表町商店街などおなじみの風景が画面にちりばめられている。小林監督は「岡山には都会から豊かな自然まで身近にあって、映画のイメージが広がった。見た後に恋っていいなと思ってもらえたら」と話している。

 「恋は光」はイオンシネマ岡山、TOHOシネマズ岡南などで上映中。

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