災害に備え、連携救助へ 長崎・海保と海自が訓練

ダミー人形をボートに引き上げる潜水士=長崎港

 旅客船事故や豪雨災害などの大規模災害に備え、第7管区海上保安本部と海上自衛隊佐世保地方総監部は15日、長崎市の長崎港松が枝岸壁などで潜水士の合同訓練をした。
 長崎海上保安部の巡視船「でじま」の潜水士5人と海自佐世保警備隊水中処分隊の潜水士6人ら計約60人が参加。7管本部の古川啓輔救難課長が「能力の相互理解に努め、連携強化を図ってほしい」とあいさつした。
 潜水士は、豪雨で住民が浦上川へ転落したという想定で捜索・救助訓練を実施。要救助者に見立てた約20キロのダミー人形を、海からボートへ引き上げた。でじま船首からの飛び込みなどの基礎訓練も公開した。
 水中処分隊の掘大五郎隊長は、潜水士のお互いの意思疎通に問題はなかったと講評。「円滑さや迅速さをさらに追求できる」と述べた。

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