児島の塩田イメージしたカレー 倉敷の創作アジア料理店考案

アジアな季節SORAが提供している「児島塩田キーマカレー」

 児島の塩田をカレーで再現―。倉敷市児島駅前の創作アジア料理店「アジアな季節SORA」が、かつて児島地区で盛んだった製塩業をイメージさせる「児島塩田キーマカレー」を考案した。新たなご当地グルメを目指しており「観光客に食べてもらい、地域の盛り上げに貢献したい」としている。

 皿を塩田に見立て、定番では黄色いルーの部分を、クリームチーズや生クリームを混ぜたホイップ状の白いクリームチーズフォームで覆い、完成した塩を表した。チーズフォームは甘酸っぱく、こく深くマイルドなキーマカレーに仕上がったという。4月から提供を始めた。

 太田昌宏店長(39)は「児島はジーンズに代表される繊維産業だけでなく、かつては製塩で栄えた。塩田カレーで児島の歴史を知ってもらいたい」と話している。

 ランチタイム(午前11時半~午後2時)は小鉢とスープ付きで1209円、ディナータイム(午後6~11時)は1099円。テイクアウトにも応じている。月曜定休。問い合わせは同店(086―474―2999)。

 児島地区では、地元の農家に生まれた野崎武左衛門(1789~1864年)が、現在のJR児島駅周辺などで広大な塩田を造り製塩業を営んで財を成し、「塩田王」と呼ばれるほどの業績を挙げた。

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