物価高、安保、改憲問う 参院選栃木選挙区、現新6人立候補

右から岡村氏、板倉氏、上野氏、大隈氏、大久保氏、高橋氏

 第26回参院選は22日公示され、7月10日の投開票に向け18日間の選挙戦が始まった。栃木選挙区(改選数1)には共産党新人の岡村恵子(おかむらけいこ)氏(68)、立憲民主党新人の板倉京(いたくらみやこ)氏(55)、自民党現職の上野通子(うえのみちこ)氏(64)=公明党推薦、政治団体の参政党新人大隈広郷(おおくまひろさと)氏(52)、日本維新の会新人の大久保裕美(おおくぼゆみ)氏(45)、NHK党新人の高橋真佐子(たかはしまさこ)氏(57)の6人が立候補を届け出た。ロシアのウクライナ侵攻に伴う物価高騰対策や安全保障政策、憲法改正を争点に激しい戦いを繰り広げる。 

 野党共闘が不調に終わり各党が候補を立てる中、自民が議席を守るのかが最大の焦点だ。

 岡村氏は宇都宮市の東武宇都宮駅前で第一声を行い、「戦争か平和かの岐路に立つ重要な選挙だ」と強調した。憲法9条堅持や生活者目線の経済対策などを挙げ「憲法9条を子どもたちに引き継ぐ」と訴えた。

 板倉氏は宇都宮市内の事務所で第一声。税理士の視点から税制や物価高対策を中心に訴え「税金本来の役割を取り戻し、国民のために使う仕組みをつくる」と声を張り上げた。同市内で街頭演説を行った後、夜にはJR小山駅前で支持を呼びかけた。

 3選を目指す上野氏は大田原市内で第一声のマイクを握り「予測不可能な時代に、国には安定した政治が必要」と自公政権の継続を訴えた。日光、佐野、小山市でも演説し、夕方には宇都宮市の護国神社で出陣式に臨み、支援者とともに気勢を上げた。

 大隈氏は宇都宮市内の事務所で第一声。「自由な発想を認め合う教育現場をつくりたい」と強調した。

 大久保氏は日光市内の事務所で出陣式を実施。子育て支援や予防医学の充実、教育無償化の実現などを公約に挙げ、「身を切る改革で地域を変えたい」と主張した。同市内やJR宇都宮駅前でも演説を行った。

 高橋氏はJR宇都宮駅前で第一声を行い「NHKをスクランブル放送化し、年金生活者の受信料を無料化したい」と訴えた。

岡村恵子氏
板倉京氏
上野通子氏
大隈広郷氏
大久保裕美氏
高橋真佐子氏
西川鎭央氏

© 株式会社下野新聞社