松浦に農産物直売所「うるうる福島」オープン 住民らでにぎわう

新鮮な野菜を買い求める客でにぎわう「うるうる福島」=松浦市福島町

 長崎県松浦市福島町塩浜免に18日、農産物直売所「うるうる福島」(松本トシコ代表、31人)がオープン。朝採れの新鮮な野菜を買い求める住民でにぎわった。
 同直売所は閉店したコインランドリーを改装した。会員の農家が自分たちの畑で収穫したアスパラガスやホウレンソウ、ニラ、大根、ジャガイモ、タマネギ、カボチャ、トマトなど10種類以上の野菜をはじめ、花、赤飯などの総菜、JAが卸す肉などを販売。営業時間は毎週土曜午前9時から正午。
 オープニングセレモニーでは松本代表が「野菜作りを通じて農業、農地を守り、福島を元気にしたい」とあいさつ。松本代表や友田吉泰市長、JAながさき西海の山本規仁専務理事らがテープカットして同直売所のオープンを祝った。
 同町では3年ほど前、人口減少の影響でJA経営のスーパーが閉店。町内には「とれたて福の島」(海の駅)や個人商店が数店あるが、町民の多くは車やバスで隣の佐賀県伊万里市まで買い物に出かけているという。
 直売所を訪れた同町喜内瀬免の女性(79)は「車を持っていない高齢者にとって買い物は大変。新鮮な野菜が町内で買えるのは助かる」と話した。

© 株式会社長崎新聞社